㉝脳科学でみる瞑想の意味

・脳科学でみる瞑想の意味

 

瞑想やヨガなどが身体に良いというのは、脳科学的にどういうことなのでしょうか。一つの説明として、ヨガや瞑想を繰り返す事によって大脳皮質の「島皮質」とよばれる部位が厚くなるというのです。

 

島皮質とは内蔵からの神経情報を扱っている部分です。つまり身体の内側の感覚を感じ取っている脳の場所になります。

 

瞑想をすると外の世界に対する感覚が薄れる一方で、内なる感覚に対しては、より鋭敏に感じるようになります。血管をドクドクと流れる血液の拍動、リズミカルに繰り返される呼吸など、身体の内部の感覚を島皮質が感じるのです。

 

瞑想で身体の内部世界との対話を繰り返しているうちに、島皮質の活動が盛んになり、そのうちに脳組織が拡大していきます。島皮質の厚みは通常40歳を超えると徐々に薄くなっていくものと言われていますが、日頃から瞑想をしている人の島皮質はしていない人に比べて、その厚さが増していることがマサチューセッツ総合病院のサラ・ラザール博士らの研究によって分かっています。

 

このことから、瞑想を通じて自分の身体状況を把握し、瞑想を通じて自分の内蔵に働きかけることが可能だということが分かります。瞑想を通じて心を見つめるというより、身体の内蔵感覚を刺激するというのが脳科学的な事実なのです。