⑳脳は刺激を求める

脳は刺激を求める  

 

「年を取れば取るほど、記憶力が落ちちゃって困るなあ」、「もう年だから脳が衰えちゃってだめだよ」—とついこんなことを口にしてしまうことあるかもしれません。

 

しかし、脳科学的には記憶に関わる海馬の性能は歳をとっても衰えません。若者と同じだけの能力を歳をとっても発揮できます。

 

でも一方でやはり歳が関係ないとは思えないという方も多いと思います。自分自身を振り返っても学生時代や若い頃の方が頭の回転や記憶力がよかった。または周りをみても年を取った人達が、新しい意見を受け入れてくれなかったり、ボケてくるなど、どうしても年齢とともに脳も衰えるとしか思えない[1]

 

それでは歳をとって何が変わっているのか?

 

それは、記憶に関わる海馬がシータ波を出しているかどうかです。そして海馬でシータ波がでるのは知的好奇心や探究心など注意力や興味に関わる刺激があるときです。

 

年齢を経ると「そんな事知ってるよ」、「どうせこの前と一緒だろ、面倒だな」という気持ちが生まれやすいものです。このマンネリ化が注意や興味の低下を引き起こし、海馬への刺激がなくなり、脳の機能が低下するのです[2]

 

子供は一見記憶力が優れているかのように見えます。それは脳が若いとか、脳の性能が高いということより、好奇心が大人よりも強いということなのです。見るもの、聞くもの、触るもの、すべてが子供にとっては新鮮です。生きることに慣れてしまった大人とは違います。

 


[1]海馬 p33、77、48

[2]脳は何かと p222

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