⑭子育てポジティブ心理学

・子どもの強み

 

子供の強みを活かすにはどうしたらよいでしょうか。

 

子育てをなさっている方がいらしたら少し参考にしてみてください。


子供の時期は、シナプスの結合が確定していない状態(脳科学的には、3歳から15歳くらいまでの間に使われないシナプスは失われていくという過程を経て、大人になって使われるシナプスが確定するらしいのですが)ですので、当然ながら強みの確定が大人ほどなされていない状態です。

子供の強みを活かすには、人が生まれつきの才能ですべて決まっているという固定的な考え方(fixed mindset)ではなく、努力次第で変わっていけるものだという成長的な考え方(growth mindset)を身につけさせることが大事だとされます。

 

・結果ではなくプロセス


そのためにはテストで良い点を取ったとか、運動会で一番になったとかの結果ではなく、そこまでの努力のプロセスに関してほめてあげたり、時には叱るやり方が大事と言われています。失敗を恐れず色々チャレンジさせ、自分をを知る機会を増やしてあげて、その中から段々と強みを絞り込んでいくプロセスを取っていくことになります。


強みを活かすということは、人には弱みもあるということを認め、それを隠そうとしない文化を創ることにもつながります。

強みが「無意識のうちに現れる感情、思考、行動パターン」で、それがその人にとって有利に働くものだとすると、人間には「無意識のうちに現れる感情、思考、行動パターン」で、それがその人にとって不利に働くものもあるはずで、それが弱みだということができます。

たとえば「慎重さ」が強みの人は、何か新しい事象が発生した場合に、拙速に飛びつかないで、様々なリスクを推し量ったりしてから判断するわけで、リスクを慎重に見極める能力は強みですが、一方で、多少のリスクには目をつぶってもスピーディな対応が必要な場面では、その「慎重さ」が弱みにも転じるわけです。

 

・強みと弱みは表裏一体


同じ特徴が、強みにも弱みにもなり得るわけです。

真の意味で強みを活かすには、本人も周りも、お互いの強みも弱みもすべて知り、尊重し、それをベースにチャレンジした失敗はお互いに責めたりしないし、後悔もしないという態度が必要ということになります。

最後に、強みをベースにすると、自分の弱みには目をつぶってしまうのかという誤解も生じてしまいますが、もちろんそういうことではありません。

ポジティブ感情とネガティブ感情の比率でも出てきたように、強みを活かすことに使う時間と、弱みを克服するのに使う時間の比率も、3対1以上、11対1以下ぐらいの割合がちょうど良いと言われています。

そのぐらいの割合で、自分の弱みの方にもしっかり目を向けるということになっています。