④脳細胞の数は増える?!

・脳細胞の数は変わらない 

 

 脳の神経細胞は生まれたときが一番多く、加齢とともに減っていくと言われていました。しかし、厳密に言えばそれは正確ではなく神経細胞の数は生まれたときが一番多く、2歳ぐらいまでに70%ぐらいが無くなり、その後の一生の間ほとんど変わりません。[1]

 一秒に一個ずつ神経細胞の数が減る、一昔前までは、脳は衰えるばかりで、頭が固くなる、と言われるのは生まれたときと死ぬ時の神経細胞の数を直線で結ぶと徐々に減っていくようになるからでしょう。 

 脳の神経細胞に限らず生命体はとりあえずたくさん作っておいて、優れたものだけを生命の維持や子孫繁栄に使うというのは精子や卵子、免疫細胞などが行うことです。

 ネットワークを作りそこなった神経細胞や性能の悪い細胞は不要なので、排除してしまうと考えられます。

 

・海馬の細胞は増える?

 

このように残った脳の神経細胞が減らずに、変わらない。同じ細胞をずっと使い続けるというのが神経科学界の常識でした。脳の1つの役割は記憶を保持し続けることです。それが皮膚や腸の細胞のように3日間で代謝していくと、脳の記憶が無くなってしまう。そのために脳細胞は増殖しないことを選んだと言われていました。

 

しかし、それが1997年の「ネイチャー」誌でネズミの実験で、脳の海馬が増殖しているという発表がありました。寂しくポツンと育てられたネズミと、回り車やトンネルなどの刺激の多い環境で育ったネズミを比べると、刺激のある環境で育ったネズミの海馬の細胞の増殖速度が2倍くらい高いのです[2]

 

・歳をとっても記憶力、思考力は伸びる!

 

このような実験結果から、海馬という記憶を司る部分には増殖する能力があり、このことから年齢は人間の記憶力、思考力に関係がないということが分かります。

 

年をとっても好奇心旺盛な人がボケにくく、記憶や思考に円熟味が増す例は身の回りをみても存在するように、そのメカニズムが脳科学的にも証明されたのです。

 

実験によると海馬が新生ニューロンを生み出すのに必要な要素は刺激であることが示されています。また別の実験で運動や、好奇心など色々なことに興味をもつことによって海馬からシータ波という脳波が出ることが観察されており、シータ波の時に新生ニューロンが作られていることも報告されています。

 

しかも、新生ニューロンの方が、古いニューロンより記憶を保持しやすいという実験結果をカナダトロント大学のウオトウィック博士が証明しました。新しい事に興味をもち、脳が刺激され色々なことを覚えていけばいくほど、記憶力が高まるということがここでも言えるのです[3]

 


[1]脳は何かと p278

[2]脳は何かと p279

[3]シータ脳をつくる p136,140

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    sex telefon (火曜日, 31 10月 2017 23:07)

    Czapiński

  • #2

    tutaj (金曜日, 03 11月 2017 19:23)

    siorpających